媒体:ピクリエwebオンリー
自家通販方法:booth匿名配送
本の種類:成人指定の漫画
※ところどころフェイク入れてます
〈目次〉
◆webオンリーの設定
◆原稿の描き方
◆入稿
◆梱包/発送
◆webオンリーの設定
期間:1日の終わりにできるのを×3日くらい
・イベント申し込み/支払い
webオンリーなので参加金額は1000円超えなかった。申し込みも必要事項を入力してクレカ登録orコンビニ支払い設定するだけなので5分くらいで終わる。
・お品書きの作成
イベント主催者様がテンプレを用意してくれたので全く苦じゃなかった。
テンプレダウンロード→本の表紙とか金額とかもろもろ書くだけで終わり。ありがてえ〜
・展示先リンクの登録
ピクリエ単体に作品を載せることはできないので、他媒体に作品をアップ→URLを記載の工程が必要。
今回は普段使ってるURLまとめサイトを改変して展示用ページとした。
・お店の外観設定
boothで改変可なテンプレをダウンロードしたので自分の絵を貼り付けるだけで完成した。ありがてえ〜
◆原稿の描き方
原稿期間:2ヶ月程、活動日は10日間くらい
(基本土日、うち4日間はお盆休みブースト/食うすらせずに寝る以外を原稿時間にあてていた)
最初はクリスタPROで作画していたけど、ページ管理が面倒すぎてEXを購入した。結果とても楽だった。
原稿サイズについて誇張なしに10回くらい調べた。今でも塗りたしとか正直よくわかってない。
・作画方法
描きながら話を考えるパンツァースタイル(最近知った言葉)だった。
①コマを3つに分けて3コマ漫画形式で話を描いていき、ページ数など気にせずにとりあえず話を終着させる
はじめは話を考えることに集中してコマ割りは後で考えるスタイルにした。
②作画ははじめから線画で描く
過去の経験からネームスタイルだと途中で飽きて完成しないので、後は仕上げだけ、くらいのクオリティではじめから描き始めた。
(言うても後々ほぼ描き直しましたが…)
③話ができたら読み直しながらコマ割りを考える
ページを追加削除したり前後させたり、コマの大きさを変えたりと、かなり自由にした。
このコマは枠なしブチ抜きのがいいな!とか、このシーンは2コマ増やそうとか、◯ページのこの絵は△ページに使おう、とか漫画というより図形パズルみたいな感覚で楽しかった。
④作画の描き込み
最初の段階でテキトーに描いていた顔や手や背景を描いていく。
なんだかんだ言ってほとんど描き直した。
けど顔や影や服を描き込むのは楽しかったし、この辺りは無限に時間が使える感覚がした。
⑤トーン貼り/仕上げ
死ぬほど楽しくなかった。
唯一チンチンにグラデーショントーンとハイライトを入れている時だけは楽しかった。
それ以外は無。
⑥写植
楽しくない。タイピング辛い。
同人誌が成人指定の内容だっただけに、原作を読むと狂いが覚めてしまいそうだったので1ヶ月くらい原作読むのを禁じていた。
なのに一度設定を調べるために原作を読んでしまい、スルスルと一気読みした結果、案の定"狂い"から完全に覚めてしまい、自分の幻覚と向き合うのが辛くて仕方なくてでも締め切りが迫っているから腕は動かなさければならないという同人キモオタクしか抱えないようなメンタルの不調を迎えた。限界だった。
心を無にしてチンチンにトーンを貼り、心を無にしてオタク妄言セリフを打ち込み、心を無にして中身チェックしてなんとか脱稿した。
灯る気持ちは"推しカプのエロ本を出す"、その一心のみだった。
◆入稿
期間:割と半日くらい
チェック作業が割とかかったかも
・印刷設定
マットな仕上がりが好きなのでそれ系選んだ。
あんまり拘った仕様でもなかったので言うて複雑じゃなかった。
・栄光さんのセルフチェック入稿
自分で仕上がりを確認して入稿できるやつ。
メリットはよくわかってないが、当日ギリギリ入稿だったのでこっちのが早そうだしって気持ちで利用した。
ページ数、見切れ、写植など5周くらいは確認した。
それだというのに、最終的に下書きがデカデカと残っているという大ミスが届いた段階で発覚した(死)
同人初心者はプロに見てもらおう❗️❗️
・印刷サイトの登録とか
以前に一度利用したことがあったので省けて楽だった。また機会あったら同じ印刷所さん使いそう。調べるの面倒だし。
◆梱包/発送
期間:まる1日くらい
①梱包材を用意する(Amazonにて)
・本サイズの封筒
・板紙
・opp袋
・ppテープ
全部で3千円しないくらいだった。(サイズによる)
②boothで二次元コード発行
③封筒に注文番号と品数をメモする
④梱包する
いくら同じ動作をしても終わりが見えないので、途中から"いかに効率よく動かせるか"のみに精神を集中させており、気持ちは完全に仕事だった。
苦でした。(はっきり言うな)
⑤ヤマト運輸へ持ち込む
調べるとコンビニよりも複数持ち込みがしやすそうだったので持ち込んだけど、想像していた5億倍気まずかったです。
一人で作業して後でスタッフさんに申し送りするのかな?くらいにしか思ってなかったのだけど、
②印刷された紙の番号を封筒の番号と確認する
③封筒に紙を貼る
の作業のうちの③部分を常にスタッフさんが目の前で同時進行して行ってくれていたので、
ウン十枚をスタッフさんの手が止まらないように素早く工程を考えながら行うという共同作業のような時間が体感15分程ありました。
うちの近所の営業所だけかもしれない。
だってこの時間を他の自家通販の民たちみんなが常に経験してると思えないから……。
⑥発送通知を送る
おわり
※ちなみに初心者すぎて知らなかったのですが、「余部」という、50部(仮)で頼んで50部分のお金しか払ってないのに「作ってる過程であまりが出たので送ります」と10部(仮)追加で貰えるというみたいな夢みたいな制度があって、マジで調べても仕組みがよくわかんなかったのですが、おかげで頼んだ部数より多めに頒布できました。
なので梱包材は注文部数よりも多めに買っておくのが良いなと思いました、なにがあるかわからないしね(こなみかん)
◆ただの日記
仮に頒布価格が600円(仮)で印刷代・梱包代・手数料含めてちょい赤字くらいだったとして、450円(仮)くらいの値段設定にして頒布しました。
自分の中で納得した上でですが、どうしてこの値段設定にしたのかを書き留めておこうかなと。
そもそも、この本を頒布したアカウントは誰とも交流がなく、絵の投稿もほとんどなし(本のサンプル投稿だけ)という倉庫&告知用アカウントだったので、
「本がどれくらい手に取ってもらえるかわからない」「でもできるだけ多くの人に手に取ってもらいたい」
という気持ちが強くあったというのと、
「自家通販で送料が高いのでできるだけ金額を少なめに設定したい」「万一に値段が理由で躊躇ってほしくない」
という送料に対しての考え、
そして途中で一度、原稿に対しての感情が"無"になり自分の作品への肯定感が地の底まで落ちてしまった(これが一番大きい)。
その結果としてこの値段設定で頒布しました。
教訓としては
「自分の作品に自信を持てるようになりたい」
これに尽きるなとなりました。
倉庫スタイルについては今後も変わらない可能性が高いし、送料についての考え方も多分変わらない(あくまで頒布する側として気にしてしまうというだけで、購入する側の時は1ミリもびっくりするほど考えていない。だからここまで気にするのもアレかなと思うけど気にするものは仕方がない(開き直り))。
唯一後悔しているのは、値段設定の理由に自分の作品を卑下する気持ちがあったということだけです。注文管理をしている間、発送作業をしている間、今まさに向き合っている作品に対して、「こんな作品なんて…」と思いながら出した値段設定が乗っている、という事実にめちゃくちゃ引け目を感じました。
お盆休みブーストのプチ極道入稿ストロングスタイルだったにせよ、もう少し余裕と自信を持って本を出したいヨ〜〜!の気持ちになった、という雑記でした。
出来上がりを見たらちゃんと「この本、いいじゃん‼️」の気持ちになれたし……。
※ちなみに自分の中ではクソ赤字ですが、普通に似た条件で頒布している方もいることを確認した上での設定です。
こういう同人誌のお金云々どこまで書いていいのかわからん。最大限、内情よりも自分の感情メインで書きましたがヤバそうだったら教えてください切実に。
結局は自分の命を助けるために描いた同人誌なので、今後見返すたびに「描いて良かった〜」と思えるようになれたら嬉しいなと思います。
自分の二次創作に命助けられたこと何回もあるし。(自給自足が得意なオタク)
おわり