ねりなりねるな

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事前知識が希薄すぎるオタクがスラムダンクの映画を観て初見テンションで楽しんだだけの感想

 

令和4年12月3日に公開されました、【THE FIRST SLAM DUNK】を観てきました。


スラムダンクに関して桜木花道くんがゴリゴリのヤンキーだった時」しか記憶がないという、あまりにも事前知識が薄い人間なのですが、それでも観てきてしまいました。


他に鑑賞前に知ってたことはというと、数人のキャラクターのふんわりした概要のみです。


桜木花道くん

元々ゴリゴリのヤンキー。女の子が大好き。


・流川

めちゃくちゃ顔が良い。海外に行きたい。

 

・ゴリくん

いいからテーピングだ!の人。


・三井

ロン毛の不良。バスケがしたいです…!の人。


安西先生

諦めたらそこで試合終了ですよの人。目が綺麗。


・まだ慌てる時間じゃない人

多分映画には出てこない。

 

 

なぜこの認識の奴が映画を観たのか


元々、スラムダンクは中学の頃の図書室に全巻並んでおり、図書室に行く機会が多かった()私には馴染みのある作品でした。

 

しかし常に歯抜け状態だった為、今ある巻だけをところどころ読むことしかできなかった思い出があり、結局順番に読めたのは2巻まで。

スラムダンクとの付き合いは中学時代のそれきりでした。

 

面白い漫画だということも、自分が絶対楽しめる作品だということも知りながら、履修するタイミングを完全に失っていました。

(そもそも17歳辺りから新しいコンテンツを摂取する力が完全に衰えている)(終わり)


これをきっかけに履修したい!!という思いのもと、初めてのIMAXへの期待を抱きながら鑑賞してきました。


感想はというと、めちゃくちゃに面白かったです。

それはもうめちゃくちゃに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(映画の内容を振り返る顔)

 


以下、未履修オタクの普通にエピソード自体が初見の感想が続きます。

あたたかい目で読んでいただけると幸いです。

 

※キャラの名前を覚えていなかったり、脳内愛称で呼んだり、前後の展開を想像で補っていたりする部分があります。もしかしたら失礼と感じるかもしれません。すみません。

 

 

 

 

ヌルヌルの3Dアニメーション(?)で、兄弟がバスケをしているところからスタート。

動いている時は3Dっぽいのに、静止画は漫画調っぽい、独特の作画だなと思いました。

少し違和感はあったけど、物語が進むにつれて気にならなくなるんだろうな〜と観てました(事実気にならなくなった)。


オープニングがめちゃくちゃカッコイイ!!!


こういう漫画原作のアニメ化で、漫画っぽい演出入れてくるの超良いですよね。

音楽もカッコいいし、これはぜってーぜってー面白いぞ!と鑑賞10分で思わせられる"良さ"がありました。

 


鑑賞前に懸念点として「登場人物をほとんど知らない状態なので、把握していけるのだろうか?」と思っていたのですが、

その問題はオープニングで解消されました。


バスケが5人チーム制だったからです。

バスケってそうなんだ!!!(無知すぎない?)


主要人物が5人だけ、しかも花道くんと流川とゴリくんはぼんやり知ってるし、序盤に回想で出てきたリョータくんも知ってる。知らないのは短髪のキャプテンっぽい人だけ。

これはいける!と確信しました。

 


しかし再び困ったのが、

まさかの敵チームが全員坊主。


誰一人として髪伸ばしてないことあるか!?!強豪校なのに…(?)

一抹の不安に駆られましたが、山王にも一人一人の特徴と活躍があり、すぐに見分けがつくようになりました。

名前を覚えられたのは山王イチ名前を連呼されていたカワタさんだけでした。

 


これといった前置きはなく、試合がスタート。すぐさま臨場感に圧倒されました。

 

ドリブルの重い音、バッシュが床を滑る音。ゴール時の網にボールがかかる音、点の入るスピード感……。

 

本当に試合を最良の角度から観ているような感覚で、さっきまでバスケの試合人数すら知らなかった人間がその迫力に魅了されていました。

 

しばらくド迫力の試合シーンが続き、興奮しっぱなしでした。

 


ピョンの人が山王だった事実にも驚きました。ヌルヌルド迫力の試合中に行われる「ピョン」「ピョン!?」のやりとり、完全にシュールギャグの文脈でしたね。

漫画だとキャラがデフォルメされてたりで、きちんとギャグっぽいシーンでも、アニメの演出次第でシャールギャグになる現象、しばしばあると思います(?)(原作でどういう描写なのかは不明ですが)。

 


試合→回想→試合→回想という流れで、回想の中でそのキャラ一人一人が自分の根源を思い出したり活路を見出して活躍する展開でしたね。アツくて大好物です。


そして回想を観ていく中で5人の関係性もだんだんわかってきました。


まずゴリくんがキャプテンということ。

めちゃくちゃ良い人だということです。


初代(?)問題児三井、二代目(?)問題児リョータくん、そしてバスケ始めて4ヶ月(マジ!?)の新進気鋭の問題児桜木花道を引き連れてキャプテンをやっているゴリくん、フィジカルも根性も強すぎる。


そんなゴリくんも心無い言葉がメンタルを巣食ったこともあるのかなと、映画内のあの描写で思いました。人間味しかなくて好きです。

 


そして三井。予想を超えるゴリゴリの不良っぷりと、ロン毛のサラサラっぷりにビビりました。

後輩呼び出して殴らんといて!!!

IMAXだからか音が余計に響いていやでした。


からの、回想から戻るシーンで試合に出ている短髪のイケメンが元ゴリゴリ不良である三井ということが発覚し、二重にビビりました。


三井、めちゃくちゃカッコイイが…!?!?


そもそも不良時代のキャップを深く被って試合観戦している時の三井も「シャツパツパツじゃん…でっか…最高…」となっていたのですが、短髪爽やかスポーツイケメンになってたと聞けば話は別です。何が別なのかわかりませんが。とにかくアがりました。ド好みすぎて。


ゴリくん、三井、眼鏡くんが3年生で、りょうたくんが2年生。花道くんと流川が1年生なんですね。


流川はちょっと秀才っぽい感じだし、1年でスタメンもわかりますが、花道くんが4ヶ月インターハイスタメンなのにも驚きました。

まだ4ヶ月!?!?みたいな。

さすが天才桜木花道くんですね。


流川と花道くんが仲悪いのも「あ〜そういえばあったあった!」となりましたが、「三連覇強豪校相手で不仲やってるの!?!??」っていう驚きもありました。


というのも、インターハイ三連覇強豪校に勝つという事前知識はあったものですから、そこそこチームが完成してきた頃なのかな?という想定のもと観ていました。

 


が、それは逆で、ひとりひとり己の武器を理解し始めたり、各々の問題を解決した先の、デコボコだったチームの成長と誕生の瞬間がこの試合だったのかな?と思いました。(完全妄想)

答え合わせは原作を読んでしようと思います。


「流川がパスを出した!?」も衝撃で、「そんな全然完成してない状態での山王戦だったん!?」となったので……。

この人たち、明らかにまだまだ強くなるじゃないですか……。

 


ワンチャン三井も体力面って回復してないんじゃないのでしょうか(不良時代タバコを吸い体力が落ちたことは知っている)。

 

三井、途中からスリーポイントの亡霊と化しており、点を決める安心感だけは随一でしたが、いつ倒れるのか気が気じゃありませんでした。

 

「もうフラフラなのになんで立っていられる…」と言う山王プレイヤーに「禿同・・・」と心の中で相槌打っていました。

三井の行動源は映画じゃ深掘りされないですしね。(原作読め!)


この音が…俺を何度でも甦らせる!

のシーンは知っていたのでかっけ〜〜〜〜!!!(ドンドンパフパフ!!!)になりました。

 


あと名シーン繋がりで言うと

「流川、日本一になりたいのか?」「なるがいいさ、俺のいない日本でな」

バチバチに好きでした。

 

俺のいない日本でマン、マジでカッコよくないですか…????

そもそも顔面値が異常に高い、流川の一重逆まつげも好きだけど、日本でマンの端正な二重も好き〜!!!(一息)(キモ・オタク)


流川のライバル的な活躍を見せ、ずっと立ちはだかっていた日本でマンの弱点、"パスを出さない"という点を、花道に見抜かれてボール止められたシーンも良かったですね。(正確か自信ないので解釈違ったらすみません)


からの、パスを出せるようになった流川との読み合いで、"一人で抜くかパスを出すか"を日本でマンが読み兼ねているところに、「一つ忘れてないか?」スリーポイントを決める流川。


ッッッッッツケエ〜〜〜〜〜〜…。


流川vs日本でマンのストイックバスケ自信ニキ対決、ゴリvsマルゴリくんのフィジカル対決など、強豪校なのにライバル的描写があって良きでしたね。


お兄ちゃんに「怖くても心臓バクバクでも平気なフリをして戦う」ことを教えてもらったリョータくんに度々立ちはだかるのが、一切表情を変えず何を考えているか読めないピョンなのも良い……。

圧倒的強者感・・・。

 


桜木花道くんの素人だからこそ点差が開いてようが関係ないという鼓舞も良かったですね…。

度々劇中で「いかに相手の心を折るか」「メンタルの勝負だ」と言われていた中での桜木花道くんのチームに与えた働きは説得力もあってめちゃくちゃ良かったです。


しかもそれだけじゃなくて点めっちゃ決めるし。

バウンド?からのキャッチ率、カワタさんに対策されてたシーン好きです。

「あれ?まだいる」のところもめちゃくちゃ良いですよね。きちんと桜木花道くんという人間を分析して対策を実行した人間がその驚きなので…。

 


山王に勝つこと(というよりは負け試合を映画化しないだろうという想像で)はわかっていたのですが、そうだとしても山王の圧倒的実力者感、湘北に対して一切の手加減をせずコンスタントに戦う姿に「本当に勝てるのか…?」とハラハラしっぱなしでした。


何より壁が高く感じたのはゴール下のカワタさんですね。(こいつカワタさんの話ばっかしてるな)

あの人、映画内でのキャラ付けはマルゴリというのみで他の情報は試合内での強さしかないのですが、それでもめちゃくちゃ印象に残りまくってるので凄い。好き人物です。


しかも残り2分弱くらいで花道くん怪我しちゃうし。

怪我て!!!!!!!!!!


花道くんのピキッ!いて!でコミカルになってるのが唯一の救いでしたが、背中の怪我って劇中でもそこそこ重く扱われてた通りだいぶヤバいですよね…。


そしてあの残り10秒!

 

息を呑むってああいう状態のことを言うんだなと思いました。

湘北が逆転してこのまま逃げ切るのかと思いきや、喰らいつく山王、残り10秒での1点差。

絶望的かと思われた短い短い残酷な時間の中で、魅せた桜木花道と流川のパス・シュート……。


永遠にも思えた沈黙の張り詰めた空気が、二人のハイタッチで解放された瞬間は気持ち良さが半端なかったですね。

スラムダンク応援上映があったら全員あそこでスタンディングオベーションしてるでしょ。


ちなみに私の右下の席の人は点が入るたびに無音拍手してました(なんの報告?)


桜木花道と流川が4ヶ月の間にあったであろう衝突やいざこざを観測してからもっかい観てえ〜!!!

 


にしてもインターハイがいつどこまであるのかわかりませんが、桜木花道くんは背中の怪我をしてしばらく療養するだろうし、山王戦で奇跡の逆転という感じなので、今年は優勝できないとかは全然ありそうだなぁというちょっと切ない気持ちもありました。


インターハイ負けちゃったらゴリさんと三井と眼鏡さんって引退しちゃうのかな(原作読め!)

 


試合を一通り語ったので、沖縄の回想について語るのですが、

 

まず初手であそこまで死亡フラグを立てられるの凄いなと思いました。お兄ちゃんが船出に出るシーン。

全くストーリー知らんでも「あぁお兄ちゃんはこの後・・」と確信させる演出?セリフ選び?すごいな〜と思いました。


リョータくんのお兄ちゃん、中1であの身長って相当高くないですか?

今のリョータくんと3センチくらいしか変わらなかった気がする(そもそもリョータくんがそんな高くない方なんだろうけど)。

有望選手と言われてた通り、成長してたらタッパもそれなりにあったんだろうなぁと思って切なくなってしまいましたね。


あと妹ちゃんの終始明るい感じに救われてましたね。

少し遠慮のない発言もありましたが、あのお母さんとリョータくんと一緒に暮らすにはあれくらいの胆力がなきゃ一緒に潰れちゃっただろうなと思いました(誰目線???)。


人の死が絡んだエピソードなので当然ですが、回想シーンは割りかし重くて、観ている時は集中しているし見入っていたのでそこまで感じませんでしたが、どっと疲れるような濃味ではあったなぁという印象でした。

あと普通に岩場で雑誌見つけるシーンで泣きました。


あとちょくちょくリョータくんが"生意気"だったり"問題児"という評価を受けているのですが、私の初めて見たリョータくんがお兄ちゃんと純粋にバスケをしている姿で、時系列順に歴史を追っていった感じなので、私の中でのリョータくんははじめから「バスケが好きな家族想いの少年」って感じでした。


多分原作で初めて知るリョータくんはそうじゃないんだろうな〜と、ジャーマネの女の人がリョータくんの印象を言うシーンで思いました。

三井やゴリくん初見のリョータくんがまさに生意気グレ少年だしね…。

 

おわりに

 

今検索したらスラムダンク電子書籍がないらしいです。マジか。

ここ数年、家に置き場がないという悲しい理由で新刊は電子でしか買っていない私には悲報でしたが、アニメでも漫喫でも読む方法はいくらでもありますもんね。


よっしゃあ!!!次に山王戦を観る時は紙の上だ!!!(ドン!!!)